Toggl Track の自動記録(Activity Tracking)
Toggl Track には、デスクトップアプリで利用できる自動記録機能があり、ユーザーがパソコンで実際に使用したアプリやウィンドウの履歴を取得できる。
自動タイムトラッキングの精度を補完し、タイマーの開始や停止を忘れた場合でも後から作業内容を推定しやすくする目的で設計されている。
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記録粒度の設定
Record active application:アプリの記録
ユーザーがどのアプリを使用していたかだけを保存する。
例として、Chrome や VS Code のようなアプリ名が記録され、アプリ内で何をしていたかまでは分からない。
Record active application and window:アプリ + アクティブウィンドウの記録
アプリ名に加え、その時アクティブだったウィンドウタイトルも保存する。
ブラウザのタブ名、エディタで開いていたファイル名、ドキュメント名などが含まれるため、同じアプリ内でどの作業を行っていたかをより細かく把握できる。
記録の粒度が高いため、後から作業内容を復元する精度が上がるが、アプリ内部の操作までは記録されない。
データ管理
プライバシー性が高い設計が採用されており、個人の作業ログが無断で公開されることはない。
自動記録によって取得されるアプリやウィンドウの履歴データは、基本的にユーザーのローカル環境に保存される。
記録は自動でチームに共有されることはなく、ユーザー自身が必要な部分をタイムエントリとして確定したときに初めて他のメンバーと共有される。
保存期間
アプリやウィンドウの利用履歴は九十日間まで保持され、その後は自動的に削除される。
より長期間の保管を希望する場合は、ユーザーが自分でエクスポートを行う必要がある。
エクスポート
Toggl Track では、タイムラインに記録されるアプリおよびウィンドウの利用履歴を含むデータをエクスポートできる。
一定期間の使用データを圧縮形式で書き出せるため、個人の履歴管理や外部バックアップとして利用できる。
注意
ウィンドウタイトルを含む記録は作業内容の推測に有用だが、完全な操作ログを提供するものではない。
プライバシーの観点から、チーム利用の場合は共有範囲や使用ポリシーを確認しておくことが望ましい。
個人利用ではローカル保存で安全性が高く、手動共有が前提となるため管理しやすい。